こんにちは。漫画ソムリエのななです。
今回は、漫画「となりの怪物くん」の実写映画についてお話します。
漫画「となりの怪物くん」について
ろびこ作「となりの怪物くん」は、雑誌「デザート」に2008年10月号から2013年8月号まで連載された少女漫画作品です。同誌の2013年10月号から2014年1月号に、番外編が連載されました。
第34回講談社漫画賞少女部門にノミネートされました。
2012年10月にテレビアニメ化され、10月から12月にかけてテレビ東京系列で放送されました。
この作品のファンだった森野萌先生は、この作品の掲載誌である「デザート」編集部に持ち込みをし、2013年に漫画家デビューをしています。
あらすじ
主人公水谷雫(シズク)は、「年収1千万円」稼ぐことのできる人生を目指して、日々勉学に励む高校1年生です。
となりの席の吉田春(ハル)が、入学初日に乱闘事件を起こし停学になり、停学期間が終わった今も学校に来ていないことなど、どうでもいいと考えています。
シズクは、ある日、担任から届け物を預かり、ハルの家に行きました。そこで、ハルが本当はとても純粋な男の子で、楽しい高校生活に憧れていることを知ります。
そして、ハルは、シズクとの出会いをきっかけに、学校に通うようになりました。
幼い頃からドライな価値観で生きてきたシズクと、純粋で感情に満ちあふれているハルは、一緒に過ごす時間が増えていくほどお互いを変えていきます。
やがて、同じクラスの夏目あさ子や佐々原宗平(ササヤン)という友達もできて…。
実写映画化
2018年4月27日、菅田将暉さん、土屋太鳳さんのダブル主演で実写映画が公開されました。
笑顔が魅力的な土屋さんですが、この映画では、勉強第一の無表情な女の子を演じていらっしゃいます。
メインキャスト
吉田 春(ハル) | 菅田 将暉 |
水谷 雫(シズク) | 土屋 太鳳 |
吉田 優山 | 古川 雄輝 |
山口 賢二 | 山田 裕貴 |
夏目 あさ子 | 池田エライザ |
大島 千づる | 浜辺 美波 |
佐々原 宗平(ササヤン) | 佐野 岳 |
吉田 泰造 | 佐野 史郎 |
三沢 満善 | 速水もこみち |
映画こぼれ話
- みんなで花火をするシーンの準備を、佐野(岳)さんと菅田さんで一緒にやった時に、ちょっとした仕掛けを佐野さんが仕込み、本番でハプニングが起こるようにしてくれたので、いい画が撮れたと監督が仰っていました。
- 最後のゲームセンターでのキスシーンを確認しながら、菅田さんが「いや、もう俺、聖母だね」と表現したそうです。監督曰く「それぐらい、愛情あふれるカットが撮れた」とのことでした!
主題歌は西野カナ「アイラブユー」
西野カナ「アイラブユー」と映画「となりの怪物くん」コラボのオリジナルミュージックビデオが作られました。
西野カナさんは、この映画の主題歌と挿入歌をつとめていらっしゃいます。
Blu-ray&DVD発売、デジタル配信中
2018年11月3日、Blu-ray&DVDが発売されました。
デジタル配信は、AmazonやU-NEXTからご覧になれます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は、ろぴこ作「となりの怪物くん」の実写映画についてお話しさせていただきました。
10代の頃の悩み事は、主に学校と家庭環境の中にあることが多いと思います。
年齢と経験値の少なさが、悩みを解決する術をなかなか見つけられずに過ごす苦痛の時間は、誰もが共感できるものではないでしょうか。
そして、その短い数年間に抱えた強い感情が、解放感や喜びに変わっていく頃、私達は再び新しい道へ歩み出さなければならなくなります。
その時のなんともいえない寂しさと大きな不安感も、この漫画に描かれています。
現在の10代の方達だけではなく、昔10代だった方達にとっても共感できる、時代を問わない作品だと感じました。
読んで観て堪能していただければうれしいです。
ありがとうございました。