こんにちは。漫画ソムリエのななです。
今回は、漫画「好きっていいなよ。」の実写映画についてお話します。
漫画「好きっていいなよ。」について
葉月かなえ作「好きっていいなよ。」は、雑誌「デザート」2008年4月号から2017年9月号まで連載された少女漫画作品です。
2012年10月から12月にかけて、TOKYO MX他にてテレビアニメが放送されました。
その後、2016年、第40回講談社漫画賞少女部門にノミネートされ(落選)、2017年9月号で本編の連載を終了します。
2022年7月、創刊25周年を記念した雑誌「デザート」2022年9月号では、番外編が掲載されました。
あらすじ
主人公橘めい(16)は、彼氏・友達いない歴16年の高校生です。
めいは、独特の雰囲気があるがゆえに、学校で男子・女子両方から嫌ないじりを受けがちで、人に心を閉ざして学校に通う日々を送っています。
しかし、ある日、めいは間違って、自分のことをいじっていないほうの男子に、回し蹴りをくらわしてしまいました。
その男子は、黒沢大和という学校一のモテ男子。ところが、この事をきっかけに、2人はお互いにだんだん惹かれていくようになり…。
「好きっていいなよ。」こぼれ話
この漫画は、葉月先生が以前から「いつも一人ぼっちでいた女の子が、人と関わりを持つようになり、変化していく様子」を描きたいと思って生まれた作品です。
主人公のめいの内面は、先生ご自身と似ているため、とても描きやすいキャラクターだったそうです。
1話で、めいが男子にスカートめくりをされるシーンが出てきますが、これは先生の実体験で、回し蹴りこそしなかったものの、その男子に向かって暴言は吐いたようです。
(いいと思います!)💞
この漫画は、友達がいない歴16年間の主人公めいが、周囲に対して、否定的かつ閉鎖的な状態でいるところから物語は始まります。
そして、めい以外にも苦しい気持ちを抱える女子が数人登場します。
1人は、胸のサイズが大きいことを中学生の時からいじられている、及川あさみ。
もう1人は、痩せてきれいになりたくて、2ヶ月で17キロの減量に成功したものの、急な体重の変化に腹部の皮膚が追いつかず、傷が残ってしまった武藤愛子。
葉月先生は、学生時代ご自身の体型にコンプレックスがあり、周囲の言葉を辛く感じる事が多くあったそうで、それゆえに、あさみや愛子のようなキャラクターが登場したようです。
実写映画化
2014年7月12日、川口春奈主演で実写映画が公開されました。
7月12日、新宿ピカデリーにて初日舞台挨拶が行われました。
映写機のトラブルにより映画の上映はなくなりましたが、各男性キャストによる胸キュンシーン再演などで会場は熱狂し、無事に終わりを迎えることができました。
初日2日間の動員人数は13万人を越え、興行収入11億円の大ヒット作品となりました。
メインキャスト
橘 めい | 川口 春奈 |
黒沢 大和 | 福士 蒼汰 |
竹村 海 | 市川 知宏 |
武藤 愛子 | 足立 梨花 |
中西 健志 | 永瀬 匡 |
及川 あさみ | 西崎 莉麻 |
立川 雅司 | 山本 涼介 |
北川 めぐみ | 八木 アリサ |
雑誌編集長 | 寺門ジモン |
雑誌編集者 | 永池 南津子 |
橘 夏子 | 渡辺 満里奈 |
なつみ | 菊池 亜希子 |
受賞
福士蒼汰さんは、「イン・ザ・ヒーロー」「神さまの言うとおり」と合わせて、第38回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。
Blu-ray&DVD発売、デジタル配信中
2014年12月3日、Blu-ray&DVDが発売されました。
デジタル配信は、AmazonやU-NEXTからご覧になれます。
まとめ
今回は、葉月かなえ作「好きっていいなよ。」の実写映画についてお話しさせていただきました。
この作品に登場する女の子達は、十代という年齢設定もあるかもしれませんが「素直になる事に不器用」という印象を受けました。
そして、不器用でいる時に、大和くんの真っ直ぐな優しさがきたら、女の子達はどうしていいかわからなくなり、さらに不器用になったりもします。
でも、十代だから、それでいいのだろうと読んでいて感じました。若さの特権だなと。
皆さんにも、読んで観ていただけたらうれしいです。
ありがとうございました。