こんにちは。漫画ソムリエのななです。
今回は、漫画「ストロボ・エッジ」の実写映画についてお話します。
漫画「ストロボ・エッジ」について
咲坂伊緒作「ストロボ・エッジ」は、雑誌「別冊マーガレット」に2007年7月号から2010年9月号まで連載された少女漫画作品です。
あらすじ
主人公木下仁菜子は、高校1年生。「恋」とはどういうものかまだ知りません。
中学時代から仲のいい是永大樹のことは、「いい人だし、一緒にいると楽しい男の子だな」と思っています。女子の友達は「その気持ちが恋だよ」といいます。
仁菜子と同じ学年の別のクラスに、一ノ瀬蓮という男子がいます。蓮は、硬派なイケメンのため、学校の女子にとってアイドル的存在です。
ある日、学校帰りの電車で、仁菜子と蓮は同じ車両になります。蓮が、電車を降りる時、うっかりして仁菜子にぶつかり彼女の携帯電話を落とし、ついていたストラップを壊してしまいました。
蓮は、新しいストラップを買って弁償し、それをきっかけに2人の距離は近づいていきます。
そのうちに、仁菜子は蓮に対して、大樹には抱いた事のない感情を持つ自分に気づき始めました。この気持ちはなんなのでしょうか。
実写映画化
2015年3月14日、監督廣木隆一、福士蒼汰と有村架純のダブル主演で実写映画が公開され、興行収入23億円を突破する大ヒット作品となりました。
メインキャスト
一ノ瀬蓮 | 福士蒼汰 |
木下仁菜子 | 有村架純 |
安堂拓海 | 山田裕貴 |
是永麻由香 | 佐藤ありさ |
是永大樹 | 入江甚儀 |
杉本真央 | 黒島結菜 |
福士と有村、4度目の共演
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で初共演して以来、4度目の共演となる福士さんと有村さん。お2人とも、高校時代に原作を愛読していたそうです。
有村さんが、自身が演じる仁菜子の「真っ直ぐさやピュアさは自分にはない」と感じると仰る一方で、福士さんは「有村さんと仁菜子は結構似ている。笑顔が可愛いところや、目が語る表情やドジなところも」と、共演回数の多さが滲み出る内容のコメントをされていました。
廣木隆一監督の洗礼を受けた主演2人
感情を丁寧に描き出す演出ために妥協することなく、何度でもテイクを重ねることで有名な廣木隆一監督。
福士さんは、1秒もないシーンを10回以上撮り直すことがあったそうです。テイクを重ねる事により、役の動きを俳優の体に染み込ませる目的が監督にはあったようで、とても勉強になったと福士さんは仰っていました。
また、一方、有村さんは、監督の「わからない時にはアドバイスし、それ以外は本人に任せるというスタンス」が大変やりやすかったとのことでした。
受賞
第58回ブルーリボン賞 主演女優賞
有村架純(「ビリギャル」と合わせての受賞)
Blu-ray&DVD発売、デジタル配信中
2015年9月16日、Blu-ray&DVDが発売されました。
デジタル配信は、Amazon PrimeやU-NEXTからご覧になれます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は、咲坂伊緒作「ストロボ・エッジ」の実写映画についてお話しさせていただきました。
原作を読んでいたら、3分の1スペースに、先生がチンチラを3匹飼っていることや運転免許取得のエピソードが書いてあり、ほっこりしました。
この作品は、自分の恋心をよく理解できず、また他人に気を使ってしまったがゆえに、何度もすれ違ってしまう、真面目でお人好しな高校生たちのラブストーリーです。
安堂が仁菜子に、「人を好きになるって楽しいだけじゃない」と王道のセリフを言う場面がありますが、それが不変の真理なことが作品によく表れています。
真っ直ぐで素直な気持ちを取り出して観ていただけたら、きっと気持ちのいい感動が出来る映画だと思います。
読んで観ていただけたら、うれしいです。
ありがとうございました。