こんにちは。漫画ソムリエのななです。
今回は、ひうらさとる先生の作品「ぽーきゅぱいん IN ロンドン」と、映画「ローマの休日」の共通点やパロディー感についてお話します。
このページでわかること
- 漫画「ぽーきゅぱいん IN ロンドン」について
- 児童小説「不思議の国のアリス」との共通点
- 映画「ローマの休日」をパロディー化した箇所
漫画「ぽーきゅぱいん IN ロンドン」について
ひうらさとる作「ぽーきゅぱいん IN ロンドン」は、雑誌「なかよしデラックス」1987年2号に掲載された少女漫画です。
この作品は、雑誌「なかよし」に1986年6月号から1987年10月号まで連載された、「ぽーきゅぱいん」の番外編になります。
「ぽーきゅぱいん IN ロンドン」は、「パラダイス・カフェ」という漫画の単行本第3巻に収録されています。
あらすじ
主人公ぽーきゅぱいんは、身長10センチの恋のキューピッド。カップルを作ると、そのたびにキューピッドカードにスタンプをもらえ、カードがいっぱいになると夢がひとつ叶えられます。ぱいんは、「人間になって高校生生活をエンジョイする!」という夢を叶えるため、カップル作りにはげむ日々‥。
パインのお父さんは人間で、人形屋を経営しています。ある日、お父さんが商品を箱詰めにしている時、パインが商品の中にまぎれこんでしまい、お父さんはそれに気づかないまま、荷物を送ってしまいました。
しかも、その送り先は「ロンドンのバッキンガム宮殿」だったのです…!
ロンドンという舞台と、映画「ローマの休日」
「不思議の国のアリス」からとっているところ
パインのお父さんのお店に商品を注文した人は、ロンドンのバッキンガム宮殿の「ワンダーランド城」に住む「アリス・インザ・ワンダーランド」という王女様でした。
イギリスの有名な児童小説の一つに「不思議の国のアリス」という作品があります。ディズニー映画として知っている方も多いかもしれませんね。
この「不思議の国のアリス」の原題は「Alice’s Adventures in Wonderland」といいます。王女様とお城の名前は、ここからとっていることがわかりますね。
内容は、映画「ローマの休日」のパロディー感がある
アリス王女(17)は、自分の花婿探しが名目の舞踏会の前日に、お城を抜け出します。
そして、クライヴという同い年の男の子に出会い、ロンドン市内を案内してもらいます。歩きながらアイスクリームを食べるシーンも登場します。
映画「ローマの休日」は、1953年に制作された、オードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペック主演のアメリカ映画です。
主人公アン王女は、表敬訪問でローマへやってきましたが、過密なスケジュールに癇癪をおこし、お城を抜け出してしまいます。その時出会った男性とローマ市内をまわり、美容室でヘアスタイルを変えたり、スペイン広場でジェラートを食べたりして充実した時間を過ごします。
このように、この漫画には「ローマの休日」をパロディー化したシーンが多々登場しているのです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ひうらさとる作「ぽーきゅぱいん IN ロンドン」の、「不思議の国のアリス」と「ローマの休日」をパロディー化した箇所についてお話しました。
ぜひ読んでチェックして楽しんでくださいね!