こんにちは。漫画ソムリエのななです。
今回は、漫画「溺れるナイフ」の実写映画についてお話します。
漫画「溺れるナイフ」について
ジョージ朝倉作「溺れるナイフ」は、雑誌「別冊フレンド」に2004年11月号から2014年1月号まで、数回の休載を挟みつつ連載された少女漫画作品です。
あらすじ
主人公望月夏芽は小学6年生。
東京で雑誌モデルをしていましたが、夏休みのある日、父親が実家の旅館を継ぐことになり、「浮雲町」という田舎に引っ越してきました。
退屈な田舎の生活にどうしても慣れない夏芽でしたが、そこで出会った長谷川航一郎という同じ年の少年に強く魅かれ、「彼に追いつきたい」という感情が夏芽を激しく動かしていきます。
漫画エピソード
2016年11月、実写映画化
2016年11月5日、小松菜奈さんと菅田将暉さんのダブル主演で実写映画が公開されました。
メインキャスト
望月夏芽 | 小松菜奈 |
長谷川航一朗(コウ) | 菅田将暉 |
大友勝利 | 重岡大毅(WEST.) |
松永カナ | 上白石萌音 |
芽衣子(夏芽の母) | 市川実和子 |
直樹(夏芽の父) | 齊藤陽一郎 |
竜太(夏芽の弟) | 伊藤歩夢 |
鉄男(夏芽の祖父) | ミッキー・カーチス |
航司郎(コウの祖父) | 堀内正美 |
広能晶吾 | 志磨遼平(ドレスコーズ) |
蓮目 匠 | 嶺 豪一 |
映画「溺れるナイフ」について
原作は、夏芽が12歳の時から物語は始まりますが、映画は15歳から始まります。
映画倫理機構略して映倫によるこの作品の区分指定は、「G=年齢制限にかかわらず誰でも観覧できる」。
年齢設定の変更により、内容の刺激の強さは緩和され、かつ真実味を持たせることに成功し、映倫のG指定を獲得することができたのではないかと考えます。
撮影当時、小松菜奈さんは19歳。「20歳になったから何かが変わるというわけではないけれども、気持ちが大人になる前に、撮影できたことはすごく意味があった」と小松さんは仰っていました。このような表現がでてくるほどの刺激的な内容だったのです。
小松菜奈さんは、「溺れるナイフ」「ディストラクション・ベイビーズ」「黒崎くんの言いなりになんてならない」「ヒーローマニア-生活-」の4作品に出演し、「2016年 第90回キネマ旬報ベスト・テン 新人女優賞」を受賞されました。
Blu-ray&DVD発売、デジタル配信中
2017年4月21日、Blu-ray&DVDが発売されました。
デジタル配信は、AmazonやU-NEXT、SPOOX(スプークス)からご覧になれます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は、ジョージ朝倉作「溺れるナイフ」の実写映画についてお話しさせていただきました。
この作品には、誰もが共感できる10代の熱い感情がノンストップで描かれています。
今までは漠然と「10代の頃は熱い」と考えて生きてきましたが、この映画を見て、人間は年齢に関係なく感情のかたまりだということに気づきました。
感情を抑えた行動をすることが必要な大人になってくると、感情をぶつけあえる相手を持っていることは、とても重要だと感じます。
夏芽が授賞式でさらっと存在しておく一方、コウの運転するスクーターに乗っている時は、自由奔放にやりとりをするシーンを観て、「人生を生きる」ってこういう事なんだと教えられました。
みなさんにも、読んで観て堪能していただけたら嬉しいです。
ありがとうございました。