こんにちは。漫画ソムリエのななです。
今回は、漫画「四月は君の嘘」の実写映画についてお話します。
漫画「四月は君の嘘」について
新川直司作「四月は君の噓」は、雑誌「月刊少年マガジン」に、2011年5月号から2015年3月号まで連載された漫画作品です。
2012年度マンガ大賞で13位にノミネートされ、2013年、第37回講談社漫画賞少年部門を受賞しました。
あらすじ
主人公有馬公生は、ピアノ教室を営む母親から、ピアノの厳しい指導を受けて育ちました。
寸分の狂いもなく譜面通りに弾く公生の演奏は、「ヒューマンメトロノーム」と呼ばれ、あらゆるコンクールで受賞してきました。
ところが、公生が11歳の時に母親が亡くなり、それがきっかけで公生はピアノが弾けなくなってしまったのです。
それから2年の月日が経ち、まだピアノが弾けないでいる公生のことを、幼なじみの椿と渡亮太はずっと心配していました。
ある日、公生は、椿の紹介で、同じ年齢のヴァイオリニスト宮園かをりと出会います。かをりは、公生に再びピアノを弾かせるため、明るくかつとても強引に、「独奏者」への道を歩ませようとします。
なぜ、彼女は、出会ったばかりの公生にこのような事をするのでしょうか。
2人が出会ったのは、中学3年生の4月…。
テレビアニメ・舞台・ミュージカル化
まだ、単行本第1巻しか発売されていなかった2012年にマンガ大賞にノミネートされ、2013年には講談社漫画賞少年部門を受賞した本作は、翌年からあらゆるジャンルで世界を広げていきました。
・2014年10月~2015年3月 テレビアニメ放送
・2016年9月 実写映画公開
・2017年8月・9月 舞台公演
(主演:安西慎太郎、松永有紗)
舞台 四月は君の嘘 (初回限定) 【Blu-ray】
・2022年5月~7月 ミュージカル公演
(主演:小関裕太/木村達成、生田絵梨花)
2016年秋、実写映画公開!
2016年9月10日、広瀬すずさんと山﨑賢人さんのダブル主演で実写映画が公開されました。初共演のお2人は、ピアノとヴァイオリンの練習を各々半年間行い、撮影に臨んだそうです。一年半にわたる製作期間を経て完成した本作品は、興行収入14億円を突破する大ヒット作品となりました。
完成披露試写会では、広瀬さんが山﨑さんを「『スーパースペシャル無敵系人類』に任命します」と仰ったり、初日舞台あいさつでは、MCが、山﨑さんと中川さんを「お2人はすごく仲良しでスキンシップをとってますね?」といじるほど、キャスト同士のコミュニケーションも円滑だったようです。
メインキャスト
宮園かをり | 広瀬すず |
有馬公生 | 山﨑賢人 |
澤部椿 | 石井杏奈 |
渡亮太 | 中川大志 |
木戸和馬 | 甲本雅裕 |
井端潤三 | 本田博太郎 |
瀬戸紘子 | 板谷由夏 |
有馬早希 | 檀 れい |
Blu-ray&DVD発売、デジタル配信中
2017年4月5日、Blu-ray&DVDが発売されました。
デジタル配信は、Amazon Primeからご覧になれます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は、新川直司作「四月は君の噓」の実写映画について、お話しさせていただきました。
この作品を泣きながら読み終えた後に、掲載誌の対象年齢が少し気になり調べてみると「少年の心を持った全ての読者が対象」となっており、実際の読者層は、半数以上の割合を30代以降が占めていることがわかりました。
私がこれを調べた理由は、この作品に登場する「生きていくなかで、いたしかたないこととは何かという概念」を理解するには、対象年齢が小学生ぐらいの雑誌であった場合、かなり厳しいもののように感じられたからです。
物語の序盤は、公生が「底なし沼のような悲しさ」から抜け出せない状態でいるところから始まります。それに対して、かをりが、その気持ちを理解しつつも「悲しみ続けていることの無意味さ」を公生に伝えていきます。まだ、中学生の彼女がそれを理解している事が、読んでいてとても辛く感じました。
映画では、公生たちの年齢が高校2年生に変更されています。「再スタート」そして「駆けぬける」2人を見守る観客にとって、内容が受け止めやすくなる変更だと思います。
広瀬すずさんの、持ち前のりりしさと元気な雰囲気が宮園かをり役にぴたりとはまり、かをりに背中を押されると頑張れる公生の気持ちに強く共感できました。
読んで観ていただけたらうれしいです。
ありがとうございました。